歯みがき剤とフライパンのフッ素の違いについて知ろう

歯みがき剤とフライパンのフッ素 の違いと効果について知ろう

こんにちは。札幌ピースデンタルクリニックです。

皆さまは歯みがき剤に使用している「フッ素」とフライパンに使用している「フッ素加工」について何が違うかご存じですか?
同じフッ素という名前ですがその種類や安全性は大きく異なります。
今回はフッ素の種類や違いについてお話しします。

フッ素の基本知識

フッ素とは、自然界に広く存在する元素の一つで、海水、植物、動物など、自然界のあらゆる場所に微量ながら存在します。
フッ素は、歯みがき剤やフライパンの焦げつき防止加工(テフロン)など、私たちの生活にも役立っています。

フッ素の種類

フッ素の種類は大きく分けて、無機フッ素化合物と有機フッ素化合物(PFAS)があります。

  • 無機フッ素化合物
    歯みがき剤に添加されています。歯のエナメル質を強化し、むし歯予防に効果を発揮します。
  • 有機フッ素化合物
    フライパンのテフロン加工などに使用されています。

これらは化学構造や用途や安全性も大きく異なり、歯みがき剤に含まれるフッ素は、適切な量を使用すれば安全であるとされています。

有機フッ素化合物(PFAS)の特徴

有機フッ素化合物(PFAS)は、炭素とフッ素が結合した化合物の総称です。
有機フッ素化合物は水や油、熱に強く、非常に安定した性質を持つことから、フライパンの焦げつき防止加工(テフロン)や衣類や家具など日常生活のさまざまな製品に使われています。

有機フッ素化合物の危険性について

有機フッ素化合物は安定性があるため自然界で分解されにくく、環境中に長く残留することが問題となっています。
また、一部の有機フッ素化合物は人の身体に蓄積し、肝臓やホルモンバランスへの影響、がんのリスクなど健康への懸念も報告されており、現在も研究が続けられています。

無機フッ素化合物の特徴

無機フッ素化合物は、フッ素と他の元素が結合した物質です。歯みがき剤に含まれるフッ素は、主に無機フッ素化合物であり、歯の再石灰化を促進し、むし歯予防に役立ちます。
適切な濃度で使用すれば安全ですが、過剰摂取によって、歯のフッ素症や骨の異常などの健康被害が生じる可能性があるため注意が必要です。

歯みがき剤に含まれるフッ素について

歯みがき剤に含まれるフッ素は、むし歯予防に効果的な成分です。
フッ素は、歯のエナメル質を強化し、むし歯菌の活動を抑制する働きがあります。
毎日の歯みがきでフッ素を取り入れ、さらに定期的な歯科検診を受けることが、むし歯予防につながります。

まとめ

歯みがき剤に含まれるフッ素と、フライパンのフッ素加工はまったく異なる物質であり、安全性も異なります。
歯みがき剤のフッ素は、むし歯予防に効果的な成分ですが、フライパンに使われるフッ素加工は「テフロン」と呼ばれる樹脂で、耐熱性や焦げつき防止に優れています。
どちらも「フッ素」という名前が使われていますが、用途や形態が大きく異なるため、混同しないことが大切です。
当院では、歯の定期検診やフッ素塗布も行なっています。また、フッ素が配合されたデンタルケアグッズもご案内していますので気になる方はお気軽にお声掛けください。

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