ワインを楽しむ前に知っておきたい「歯への影響」

ボジョレー

こんにちは。札幌ピースデンタルクリニックです。

11月の風物詩といえば「ボジョレーヌーボー」の解禁です。
今年もワインを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
ワインは、実は歯にとって少し注意が必要なお酒です。
今回は、ワインが歯にどのような悪影響を与えるのか、また飲んだあとに行うと良いケアのポイントについてご紹介します。

ワインが歯に与える主な悪影響

ワインには酸が多く含まれているため、飲んだ後に長時間ワインが口の中に残ると歯の表面のエナメル質を少しずつ溶かしてしまうことがあります。
特に赤ワインは、色素(ポリフェノール)が豊富で、歯の表面に着色汚れ「ステイン」を引き起こす原因になりやすいのが特徴です。
さらに甘口ワインには糖分も含まれるため、むし歯リスクを高める可能性があります。

赤ワインで歯が染まる理由

赤ワインの美しい色はタンニンや色素によるものですが、これが歯の表面に吸着しやすく、飲み続けることで徐々に色が付いてしまいます。
特に歯にプラークや汚れがあると、着色はさらに進みやすくなります。
赤ワインは、コーヒーや紅茶よりも着色しやすいので、注意が必要です。

ワインを楽しみながら歯を守るコツ

ワインを楽しむときでも、少し工夫するだけで歯を守ることができます。

  • 飲んだあとすぐに歯をみがかない
    酸で柔らかくなった歯をすぐみがくと、エナメル質を傷付けることがあります。飲んだ直後は歯みがきを避け、30分~1時間ほど時間をあけてからにしましょう。
    気になる場合は、水で口をすすぐようにしてください。
  • おつまみで酸を中和する
    チーズやナッツなど、口の中の酸を和らげる食べ物を一緒に摂ると歯への影響を減らせます。
  • ストローを使う
    白ワインには、赤ワインのように直接的な色素で着色するわけではありませんが、酸性が強いため、歯のエナメル質を溶かしてしまい、その溝に着色汚れが付きやすくなります。ストローを使うなど、直接歯に触れる量を減らすことで着色リスクを軽減できます。
  • 就寝前の丁寧なブラッシング
    夜は歯みがきに加えてフロスや歯間ブラシなどを使うことで、着色やプラークをしっかり取り除くことができます。

まとめ

ワインは食事を豊かにしてくれますが、酸や色素によって歯に悪影響を与えることもあります。
水で口をすすぐ、間におつまみを挟む、就寝前に丁寧に歯みがきするなど、少しの工夫で歯を守りながら楽しむことが可能です。
今年のボジョレーヌーボーも、歯を大切にしながら美味しく味わいましょう。
また、当院ではホワイトニングを行なっています。歯の色やケアについて気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。