噛むと痛い・口が開かない…顎関節症の原因と治療法
こんにちは。札幌ピースデンタルクリニックです。
7月20日はハンバーガーの日です。
日本マクドナルド株式会社が1971年7月20日にオープンした日本第1号店の開店日にちなんで、1996年に制定しました。
ハンバーガーの醍醐味は大きく口を開けて食べることですが、顎関節症になるとそれが難しくなってしまいます。
今回は、顎関節症の原因と治療方法についてお話しします。
顎関節症とは
顎関節症とは、顎の関節や周囲の筋肉に痛みや動きの制限が生じる疾患です。
クッションの役割を果たす顎の関節円板のズレが起きると、骨と骨がこすれて音が出たり、痛みが伴う場合があります。
顎関節症の原因
複数の原因が重なった結果、顎関節症の症状が現れます。
一般的な顎関節症の原因は以下のとおりです。
- ストレス
- 歯ぎしりや食いしばり
- 頬杖をつく
- 片側だけで噛む
- うつ伏せで寝る
- 猫背
顎関節症のタイプについて
顎関節症は大きく4つのタイプに分類されています。
咀嚼(そしゃく)筋痛障害 (I型)
咀嚼筋の障害が原因です。口を開け閉めすると、頬やこめかみに痛みが出ます。
顎関節痛障害(II型)
顎の関節に原因がある障害です。顎の関節が痛み、耳の中やその周囲にも痛みが生じるのが特徴です。
顎関節円板障害(III型)
関節円板の位置の異常による障害です。復位性と非復位性があります。
- 復位性
口を開け閉めすると、カクカクと音がします。 - 非復位性
顎が途中で引っ掛かり、口を開けられなくなり、食事に支障が出ます。
変形性顎関節症(IV型)
顎の関節へ強い負担が続き、変形する障害です。口を開け閉めするとゴリゴリ、ジャリジャリといった音がします。
顎関節症の主な症状
次のような症状が一つでも当てはまる場合は、顎関節症の可能性が考えられます。
- 噛みしめると、顎の関節が痛い
- 食事中に顎がだるくなる
- 口の開閉がスムーズにできない
- 口を開閉するときにカックン、コッキンと音がする
- 耳の前や頬、こめかみに痛みを感じる
気になる症状がある場合は、歯科医師に相談しましょう。
顎関節症が引き起こす他の症状
顎関節症が原因でさまざまな症状が現れることもあります。
- 頭痛
- 首、肩、背中の痛みやこり
- めまい、耳鳴り、耳の詰まり
- 目の疲れや目の充血
- 歯や舌の痛み
顎関節症になると、副次的な症状が慢性化することもあります。
顎関節症って治るの!?
顎関節症の人の約7割は、1年以内に症状が改善するというデータがあります。痛みがない場合は経過観察でも問題ありませんが、時間が経つと痛みが強くなったり、症状が悪化することもあるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
ホームケア
顎関節症の症状を改善するためには、ホームケアが欠かせません。
筋肉マッサージや開口ストレッチを取り入れることで、痛みを和らげることができます。
歯科医院での治療
歯科医院では、顎関節症の症状を和らげるためにスプリント療法を行なっています。スプリントとは、日中や就寝時に装着するマウスピースのことで、顎の関節の位置を調整したり、歯ぎしりや食いしばりによる筋肉の緊張を和らげたりして、顎の関節への負担を減らします。
まとめ
噛むと痛みを感じる、頭痛がするなどの症状が現れた場合は早めご来院ください。歯科医院で定期検診を受けると、むし歯や歯周病だけでなく、顎関節症の早期発見にもつながります。
当院では、適切な治療方法はもちろん、姿勢や動作など日常の生活習慣のアドバイスも行なっています。気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
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